ニホンウミシダ 【日本海羊歯】
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概要 日本固有種(日本にしか居ない)のようです。大切にしたいですね。 |
2017/09/15(作成)-2017/09/15(最終訂正)
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有茎ウミユリをウミユリともよび、無茎ウミユリをウミシダし分けます。 ここで紹介しているニッポンニホンウミシダを単にウミシタと言ってたことある。 腕の様に見える「羽枝」をつかって流れてくるプランクトンを捕まえて食べています。捕まえたエサはベルトコンベアーの要領で羽枝の付け根にある口まで運んでいきます。 「羽枝」を交互に振って泳ぐことがある。 また、体の下にある「巻き枝」という根っこのような部分で海底や石等に体を 固定します。 |
ニホンウミシダ動画 Clickで見れます。羽枝を広げた時が、20cm程度の個体
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この個体は、採集時は巻き枝の付け根部分が部分が大きく欠損していた。正直直ぐ星になるかと思うほどの、重症でした。その為通常より浅瀬に流されてきてしまい岩陰の隙間に居るところを拉致されてしまったのでしょう。水槽内でも岩陰に隠れ出てこようともしなかった。このPage最上部の写真のように全ての腕を丸めて石影に入りでてこなかった。(2009/03/13) 10日ほどたって、専用水槽が準備できたので移動時に撮影したものです。(写真左) この時点で巻き枝は、細くタワシの毛よりも細かく羽枝と同じ色でした。しかし、二日後よりよいと思われるろ過システムへ変更時にひっくり返ってしまった所を撮影(写真右)したものを見ると驚いたことにもう色まで違いますし、しっかりとした巻き足になっています。
生きるって事のすごさを実感した出来事でした。
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◆ 飼 育 ◆ 餌の確保が、大変でかつ水質にうるさいので難しい。初心者や専用設備がもてない方にはお勧めできない。観察や撮影程度でそのまま海に帰す方がよいでしょう。
1.暗いところを好み、明るいと岩陰に入る 2.最低でも日に2回餌を与えないといけない 3.水質にうるさいので魚と同じ水槽では、窒素の蓄積(硝酸塩)した水槽になりやす為 ウミシダの仲間は、混泳水槽には不向き
上記の事をふまえて 飼育する場合は、
1.専用水槽で飾りはあまり入れず、底砂と石1つ程度にする 2.他の生き物とは、同時に飼育しない 3.良質のプランクトン冷凍フードをまめに与える 4.水換サイクルは、短くする
管理が悪いと羽枝を自切してしまう。そうならないようにまめな管理が必要です。
餌について 生きたプランクトンが、もっとも良いが、入手が困難で通販でも飼えるが、コストや 管理の面で難しいでしょう。
冷凍のプランクトンの反応は、 コペポーダ > ブラインシュリンプ > ワムシ でした。 冷凍コぺポーダの在庫のある熱帯魚店は、少ないのでブライン(冷凍)や孵化させ て一時しのいで、熱帯魚店等に取り寄せてもらうなどすれば良いかと思います。
与え方(できるなら一日に2-3回に分ける) 1.キョウリンのコペポーダ冷凍(50g)では、1Blocを少量の飼育水で解凍する。 2.水流を一時止める。(ろ過のポンプを止める等) 3.スポイドやエアチューブ、ストロー等で吸い取り、ウミシダの中央付近に そっとふり掛ける。(数回に分ける。1回かけたら数分待つ。) 4.3を数回行いウミシダが、ほぼ食べ終わったと判断できたら水流を再開させる。
注 意 量は、1Blocの1/2程度でよい。 残りは、数時間から半日後に与えるのが良いでしょう。 残ったものは、冷蔵庫で保存する。 解凍したものは、半日以内で使い切るか破棄する。 |
----メモ---- プランクトン(冷凍コペポーダ等) | 分類 | 棘皮(きょくひ)動物門ウミユリ綱ウミシダ目 | 学名 | Oxycomantbus japonica | 和名 | ニホンウミシダ 【日本海羊歯】 | | |
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